宇治川の周辺を歩くと。
琵琶湖から流れ出す唯一の川・瀬田川。
その川が途中で何本かの川と合流をして宇治川となり、
鴨川、桂川との三川合流後に淀川になって大阪湾に流れ込んでいく。
大きな川の道筋ってきっとみなそうなのでしょうね。
宇治は京の都の公家達の避暑地だったとか。
京の華やかさからは縁遠いけれど、
しっとりした風情をそこここに感じられる和み地。
川幅の広い、流れの急なこの川の周辺は散策には素敵な場所。
平等院には行かないことに。
ブラブラと2時間くらい歩けます?
川の少し上流にある「天瀬ダム」も
この日は、水を勢いよく放出。
ほら、虹が掛かっているのが見えますか?
ダムの直ぐ下にある木造のつり橋も歩けば揺ら揺ら。
紅葉も良いけれど、新緑の頃に「琴坂」を訪れる人は、
木漏れ日を浴び
輝く小さな楓の緑に染まるこの坂に感嘆の声を。
坂の上には「興正寺」。
お庭の苔の見事さや境内の静けさに、すのこの上に座り込んで
ただただボーッとしていられるのも贅沢な時間の過ごし方。
「興正寺」の裏山を登りましょうか。
このお寺から世界遺産登録の「宇治上神社」までを
後ろの小高い山、「仏得山」の中を歩くのです。
山の木々が風音を奏で、鳥達の囀りに迎えられる
癒しの森林浴にはもってこいの山道です。
あ〜、ご心配なく、普通の靴でも歩ける道。
全行程30分ほどですから。
でも、山の頂上の展望台で
爽やかな大気を充分に吸っていただくほうが・・・
心地が良かったでしょう?緑の中を歩くのは。
山を下れば、そこは「宇治上神社」。
境内の滾々と湧き出る水室で手を清めて、
ご参拝をさせていただきましょうか。
最後にもう一つ、
今の時期だからのご紹介を。
黄色味を帯びてきているこのイチョウの木。
どこよりもいち早く色ずき、まっ黄色に染まった様は、
炎が天に吹き上げたような景観。
そして、僅か一週間ほどで葉を落としてしまうのです。
いかがでした、宇治散策は?
また、今度心地良さを探して、ご一緒しましょう。